ショーシャンクの空に(原題:The Shawshank Redemption)は、1994年に公開されたアメリカ映画です。
原作はスティーブン・キングの中編小説「恐怖の四季」の春の物語「刑務所のリタ・ヘイワース」です。
無実の罪で終身刑を言い渡され、ショーシャンク刑務所に投獄された優秀な銀行員アンディが
その劣悪な環境に置かれても尚、希望を捨てることなく生き抜いていく様を描いたヒューマンドラマです。
評価:9.5/10点
あらすじ

妻とその愛人を射殺した罪に問われ、無実を訴えるも終身刑を言い渡されたアンディ(ティム・ロビンス)は、ショーシャンク刑務所に投獄される。
他の囚人たちと距離を置いていたアンディだったが
鉱物採集の趣味に使うロックハンマーを手に入れるため、調達屋のレッド(モーガン・フリーマン)に声をかけ
それをきっかけにレッドに気に入られ、アンディも次第に心を開き始めるが…。
【基本情報】
監督:フランク・ダラボン
出演:ティム・ロビンス(アンディ) モーガン・フリーマン(レッド)
上映時間:143分
評価

ストーリー
物語はモーガン・フリーマン演じるレッド視点のナレーションで進行します。
ティム・ロビンス演じるアンディは、掴みどころのない不思議な魅力と元銀行員としての手腕を駆使して
他の受刑者や刑務官、所長からも一目置かれる存在になっていき、レッドとの友情も確かなものへと変わっていきます。
比較的穏やかなストーリー進行ですが、刑務所での物語というだけあってトラブルが多く
それがお伽噺のように簡単には解決されないリアルさも好きですし、
アンディが徐々に信頼関係を築いていく様を見ているだけでニヤニヤしてしまいますw
それだけで素敵なヒューマンドラマなんですが、物語終盤でひっくり返りますw
作中に自然に張り巡らされた伏線が明らかになって、「あ、あれ?そういうことだったん!?」ってなりますw
自然すぎて見ててもほとんど気付きませんが、レッドがナレーションで教えてくれるので、非常にわかりやすく見ることができます。
キャスト・キャラクター
緻密で計算高く、どんな時も希望を忘れないアンディを演じるティム・ロビンス
柔らかな雰囲気で圧倒的な存在感を放つレッドを演じるモーガン・フリーマン
もはや、この2人しか演じることが出来なかったんじゃないか?ってくらいにピッタリです!
アンディやレッドも魅力的ですが、その周りの仲間たちも素敵なキャラクターで
食事や刑務作業中の会話シーンは、一緒になって笑って楽しめました!
ただ吹き替え版の声には少し違和感を感じたので、苦手でなければ字幕版で見ることをおすすめします!
演出(映像・音楽)
カットごとにかなりこだわってるのが伝わってくる映像ですが
何より良いと感じたのは、やはり音楽です。
「音楽は決して人から奪えない」とアンディは言いますが、まさにその通りだと思いました。
そのセリフ通りに作中では多くの音楽が挿入され、作品にかなりマッチしています。
アンディが所内放送で勝手に「フィガロの結婚」のレコードを流すシーンでは
「何を歌っている歌かは知らないが…、きっと美しい内容の歌なんだろう」とレッドは言いました。
何の歌なのか?を知ることも面白いですが、歌を聞いたときの直感で推し量るのも良いと思います。
歌は言葉と音楽の作品ですから、両方を見ても、そのどちらかを見ても間違いなんて無いんだと思います。
友情物語から大どんでん返し!?生きる希望を教えてくれるヒューマンドラマ

アンディとレッドの友情ドラマを主軸に置いた感動的なヒューマンドラマ映画です。
伏線の回収が鮮やかで、かつわかりやすく受け入れやすいのが素晴らしい!
何があっても希望を捨てずに、必死に生きるアンディの姿を見ると
希望を抱くことの大切さを再認識させてくれます。
この映画を初めて見た時は、かなり衝撃を受けて、それ以来何度見たかわからないほどに繰り返し見ていますが
何度も見ても心が洗われて、素敵なストーリーに目が潤んでしまいます。
間違いなくおすすめの映画なので、気になった方は是非見てください!!!
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