映画「最強のふたり」笑って泣けるコミカルな感動実話|あらすじと感想・名言

最強のふたり(原題:Intouchables)は2011年に公開されたフランス映画です。

フランスでの歴代観客動員数3位、日本で公開されたフランス映画で歴代No.1の興行収入16億円。

 

パラグライダー事故による頸椎損傷で首から下が麻痺してしまった富豪と、

意図せずその介護人となった貧困層の若者の

「実話を基にした物語」です。

 

2017年にハリウッドリメイク版の「人生の動かし方(原題:The Upide)」が公開されましたね。

評価:9.5/10点

あらすじ

パリに住む富豪フィリップは、パラグライダー事故による頸椎損傷で首から下の感覚が無くなり、自分の意志で体を動かすことができない。

厳しい業務とフィリップの気難しい性格によって、今まで何人もの介護士が1週間と持たずに逃げ出しているという状況でした。

 

そこへ失業保険を受け取るために、就職活動を行ったが不合格になったと証明する書類にサインをしてもらうために面接を受けに来たドリスがやってくる。

ドリスの障害者に対する情けをかけない言動を気に入ったフィリップは、ドリスに1カ月の試用期間を与える。

 

フィリップは、自分を一人の人間として対等に扱ってくれるドリスに心を開き、親しくなっていくが…。

映画『最強のふたり』予告編

 

【基本情報】

監督:エリック・トレダノ

主演:フランソワ・クリュゼ(フィリップ) オマール・シー(ドリス)

上映時間:112分

 

評価

フィリップにマリファナを吸わせるドリス

ストーリー

フィリップの苦しみを描いたシーンとドリスと過ごす陽気なシーンが上手く中和して

障害者にとっての苦しみや絶望を描きながらもコミカルに前向きな気分で見ることができます。

 

最初は「乱暴な人」と快く思われていなかったドリスが、他の使用人たちと少しずつ仲良くなっていったり

フィリップと過ごす中で音楽や絵画などの芸術を知るドリスや、逆にフィリップはドリスに影響されて煙草や風俗にハマったり…。

 

派手な問題があったりはしませんが

この人間関係や心境の変化が、見る側を飽きさせません。

「このリアリティがたまんない」、実話を基にした映画なのでリアルなのは当たり前なんですが…w

 

キャスト

主演2人の演技がかなり良かったです。

フィリップ役のフランソワ・クリュゼの演技力には脱帽です!

気難しさや堅物感といった普段のフィリップの人間性、

ドリスと話しているときの楽しそうな笑顔の裏に苦しみ絶望感といった、

この映画のテーマとも言える感情が読み取れるような気がします。

 

対するドリス役のオマール・シーの演技も負けず劣らず

あの無邪気な笑顔につられて見ている自分まで笑顔になってしまいます…!

 

演出(映像・音楽)

この映画は、特に音楽がかなりよかったです!

フィリップとドリスという対照的な存在に対して、クラシックとR&Bが流れて穏やかなシーンや陽気なシーンを際立たせています。

 

この映画、物語としては後半部分のフィリップとドリスがドライブしているところから始まるんですが

もう、この冒頭部分がめちゃくちゃ良い!

冒頭とED、そして要所要所で流れるルドヴィゴ・エイナウディの「Una Mattina」がマッチしていて…

 

その後、スピードを出して無茶な運転をしてたところをパトカーに追われカーチェイスになり

「うまく切り抜けたら200ユーロ」といった賭けをしたりと、楽しそうな場面。

そして、Earth,Wind&Fireの「September」が流れドライブのシーンが終わると、またクラシックが流れて物語が始まる…。

 

セリフがほとんど無い空白のシーンが随所に散りばめられていて、ストーリーばかりを押し付けてこないゆったりとした時間もあります。

ドリスがスラムの悪友たちとフライドポテトや煙草を分け合いながら喋っているシーンなんかが印象的でした。

おかげでストーリーがすんなり入ってきやすく、それでいて112分という時間に収めているのだから恐ろしい演出力!

 

テーマは重い!が、コミカルに。笑って泣ける!前向きになれる映画

フィリップに雪玉を投げて「たまには投げ返してみろよ!」と言う無茶なシーンも…。

一見、コメディ映画っぽい作品の中に「障害者の苦しみ」という暗いテーマを内包し

それを感じさせないコミカルな演出とフィリップとドリスの友情物語

明るく前向きな気持ちにさせてくれる素晴らしい作品でした!

 

車で外出することになったとき、ドリスが「馬みたいに荷台に乗せるってのか?」と言って

実用的な障害者用のバンを使わず、隣にあった高級車に乗って出かけるんですが

この車がマセラティの五代目クアトロポルテの後期型という僕好みの車でして…w

穏やかなクラシックが流れる中、高らかなフェラーリサウンドが響き渡るたまらんシーンが冒頭にありますw

 

この映画が気になった方は是非とも見てください!超おすすめです!!!

では、最後に印象に残ったシーン、セリフを振り返って終わりにします!

 

印象に残ったセリフ・名言

「あいつがどこから来て、過去に何をしたかなんて…そんなの私にはどうでもいいことだよ」

フィリップが素性の知れないドリスを雇ったことに対して、友人から「皆が心配している。 用心しろよ。」と忠告されるシーンで言ったセリフです。

「あいつ、電話を差し出すんだ、うっかりとね。私に同情していない証拠だよ。」とも。

障害者として気を遣う人間ばかりしかいなかったフィリップにとって

一人の人間として対等に向き合ってくれるドリスの存在が大きなものなのかが分かるセリフです。

 

「健常者用だ」

チョコレートを食べているドリスに対し、フィリップが「チョコをくれ」と言ったときに、ドリスが放ったセリフです。

フィリップが(え…?)って顔して、ドリスが「ジョークだよ」というとフィリップ「ジョークか。最高だ。」と返しますw

ドリスが「あんたにピッタリのブラックジョークだ!」と大爆笑するんですよ…。

なかなかヒヤッとするブラックジョークで、かなり印象に残りますw

 

「よく焼いて…」

フィリップとお洒落なカフェで話しているときに、ドリスがりんごのタルトを注文するときに言ったセリフです。

「さっきのチョコタルト生焼けだったぞ?中がぐにゃぐにゃで…」

「あれは半生でお出しするものですから…」と店員。

おそらく初めての生チョコタルトだったのでしょう…w

フィリップはそんなドリスをニコニコと微笑ましく見てるシーンで、お互いの信頼関係が深まってきている重要なシーンです。

 

フィリップが亡くなった妻の話や事故の話をしている深刻な場面の途中でこんな会話が出てくるなんて…。

いや、むしろこんな人柄のドリスだからこそ、フィリップは信頼することができたのでしょうw

 

他にも印象的なシーンはたくさんありましたが、これ以上はストーリーに大きく関わってきそうなのでこの辺で!

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